第7回離婚調停(2) 希望条件で無事離婚成立する

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人が怖い女性のイラスト

この第7回離婚調停で離婚成立したことについては、『離婚が成立した日』この記事にすべて記載しています。
調停全体の内容はこの記事をご一読ください。

前回お話していた通り、この記事と重複してしまう部分も多くて申し訳ないですが、ここではこの記事の書いていない部分、また特に強調したいところだけを書いた後半部分になります。



なぜ弁護士が突然辞任すると言い始めたのか。
その理由のひとつは、今度は私の方から弁護士の作った調停条項案の内容では納得出来ないと強く訴えたからです。

それで怒りっぽい弁護士は、調停の席で私のことを『こんなの』と宣ったわけです。



過去何度もお話ししていますが、財産分与の支払いについては、元夫が隠し財産を持っているくせに、なぜか?今持ってないから払えないという理由で11年間の分割払いにされてしまって、私が望んだ内容ではありませんでした。



だいたい11年間分割払いだなんてあまりに長すぎます。本来短期間で支払いさせるのが望ましいはずなのに、代理人弁護士からその言葉が出てないなんておかしいです。私が一括か2~3回の分割払いにして欲しいと訴えていたのに、調停委員も弁護士も頑なに拒んだことを覚えていないのでしょうか。


私が譲歩した条件に元夫は不満を言えて、私は不満でも黙っていないといけない法はありません。むしろ弁護士の作った調停条項案に文句を言ってくれたお蔭で、私も堂々と不満を言えると思いました。
だから前日、どういう条件にするのが最適解なのかずっと考えていたんです。



そんな私の気も知らず、弁護士はただ私が駄々をこねていると勘違いしたんですね。
弁護士にとっては、元夫が言い出した対案のことなど既にどうでもよくて、ただ単に早く私を黙らせて離婚を成立に持って行きたかったのでしょうが、私からしたら大迷惑です。



それと弁護士が辞めると言ったもう一つの理由は、最初に調停室で話し合い後、退出する時に弁護士だけ残されたのですが、その時に調停委員の方から、今日で上手くいかなかったら『調停は不成立になる』と伝えられていたそうです。
それは元夫の希望でもあったそうで、それは離婚成立した後に聞かされました。




弁護士はそれを聞いて完全に逃げの体制に入ったようです。
裁判になったら絶対勝てない、元夫に弁護士が付いたらコテンパンにやられると思って、自分が叩かれる前に私を見捨てた方が自分は助かると思ったようです。
船が沈むと分かった途端、乗船客を見捨てて一目散に逃げた、どこかの船長さんを思い出しました。




その私は、調停委員から弁護士の先生が辞任されると言っているから、yumikoさんはどうしたいのかよく考えて返事をするように言われて控室で待っている間、弁護士とも口を聞かずに、どうするのが一番良いのか真剣に悩んでいました。



この孤立した最悪な状況下で、恐らく私の顔は真っ青だったと思います。
泣きたいぐらいの感情を必死に抑えて、冷静になれと自分に言い聞かせながら、控室の椅子にじっと耐えて座り、昨晩考えていたことを頭の中に浮かばせました。



これだったら自分も納得出来るし、司法の方たちにも認めてもらえるかなと考えた条件は、財産分与700万円から一時金100万円を差し引いた600万円の6年間分割のところを4年間分割に短縮すること、それで退職金5年間と合わせて合計9年間分割となります。



たった2年短くなるだけですが、1年間貰う金額も増えるし、何より少しでも元夫のふざけた行為に対する制裁を加えられます。
必死で考えた私なりの精一杯の抵抗です。



これには私なりに勝算がありました。
元夫は早く離婚したがっているし、仕事を休んで調停に来ることが私以上に面倒だったと思います。
だからこれで決着が着くなら、不倫の謝罪文追加と合わせて、これぐらい期間短縮の要求はのむだろうなと思っていました。
調停慣れしているこの弁護士には、我々一般人の大変さは分からないでしょうね。



後はこの弁護士との関係をどうするか、次の調停はないなと薄々感づいていたし、これで不成立ならご本人の希望通りさっさと辞任してもらおう、そしたら、顔を見ることもないし、成功報酬も払うこともないから双方都合が良いと思いました。



そう腹をくくったところで、調停委員に呼ばれて調停室に入り、調停委員から『弁護士の先生がお辞めになりたいとまで言われていましたが、どのように考えましたか?』と聞かれて、最初にああだこうだと勝手に調停委員に話し出す目障りな弁護士を横目に『先生、私が話したいので黙っていて貰えますか?』と怖い顔で一喝!
あの時、弁護士がかなりビビった顔をしていたのを覚えています。




弁護士にかなり怒りを露わにした後、少し冷静になってから調停委員に、分割期間を2年間短縮希望すること、不倫したことの謝罪文を追加で書いて貰うこと、もしそれでだめなら調停成立で構わないので元夫に伝えてもらうようにお願いしたいと申し出ました。



私が弁護士に何を言われてもへこたれずに、真剣に訴えた姿を痛ましく思ったのか『私に出来るかどうか分かりませんが、何とか頑張って説得してみましょう』快く引き受けてもらって、結果お話していた通り、元夫から二つとも了解を得ることが出来ました。
しっかり不貞行為によって傷つけて申し訳ないという文言の入った謝罪文も受け取りました。



弁護士は何のためにいたのか、今でもよく分かりません。
私の提案を『何を言い出すかと思ったら、あれは素晴らしい提案でしたね、きっと通りますよ、よくあんなこと考えましたね、スゴい、ホントにスゴいです』とかずっと言ってて、どっちが弁護士⁉️


別人となった態度に半分呆れていましたが、その成功報酬を貰うのはあなたですから!そう言いたかったですが、何事もなったように無事に終わって本当に良かったですねと言って、始終弁護士には『イエーイ!』とピースサインをして胡麻化してました。
そして調停期間中で一番のこんな笑顔で離婚成立の儀式を待ちました。

主婦 女性 紙吹雪 万歳

さっきまでどん底まで落ち込んでいた私が、こんなに笑顔で調停離婚成立を迎えられるなんて、本当に信じられませんでした。
ダメ元でも諦めずに最後まで闘った結果、何とか自分自身で納得出来る結果を得られてこんなに嬉しいことはありません。
調停室に相手方とは別々に呼ばれ、裁判官、書記官も出席して調停調書読み上げて確認して、無事離婚が成立しました。



この時初めて担当の裁判官と会ったのですが、あちらから『あっ、どうも。。。』と声を掛けていただき、お顔を見たらビックリ!何と裁判所に来る途中の横断歩道の前で、信号待ちをしていた時によく見かけていた男性でした。いつも重たそうなバッグを持っていたので弁護士さんかな?と見ていたので、あちらも私に気付いていたと思います。



やっと苦痛だった調停もこれが最後です。
清々しい気持ちで裁判所を後にしました。



でもまだ弁護士と調停調書の受取り、成功報酬の支払い、家の名義変更の手続き、元夫との引っ越し業者のやり取りが残っています。
また次回お話させていただきます。

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