第6回調停離婚(2) 離婚成立確定 調停条項案作成へ

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これで私の離婚条件は全て出揃いました。
元夫は隠している財産の存在を認めて、700万円支払うことも承諾しました。
それて改めて決まったことをお話しすると

1.不倫したことを認める。証拠として謝罪文を書いて私に渡す

2.隠している財産があることを認め、そのうち700万円を分与すること

3.住宅ローンを完済し、家の名義を私に全て変えること

4.別居時点の元夫の自己都合の退職金を折半する

5.年金分割する 割合は5:5とする

1.の不倫したことを認めたことに関しては、嬉しい誤算でした。
まさか調停で自分の不貞行為を認めるなんて思っていなかったので、下手をすると裁判まで行くかと覚悟していましたが、あっさり認めてくれて拍子抜けでした。


不倫相手の住所まで特定されているから、女に慰謝料請求されるのが嫌だったのでしょう。3.の自分が認めてローン完済して家を渡すことで、穏便に済むと思ったのでしょうが、それは最初から元夫がずっと家のローンは払い続けて私に渡すと言っていたことです。それで追及を免れるどころか、隠している財産を暴かれるなんて、全然思ってなかったでしょうね。


2.の元夫が隠し財産を認めてそこから700万円貰うというのは、私が自分の力だけでやっとこさ勝ち取った戦利品です。
調停委員や弁護士の言う通り、あのまま見て見ぬふりをして元夫の言う通りに離婚していたら、隠している財産を暴くことすら出来ませんでした。


でも約3,000万円の隠し財産から700万円というのは、ちょっと少ないのでは?と思われると思います。
この金額については、この調停に来るまでどうするか相当悩みました。
結論から言うと、単純に半分にした1,500万円から住宅ローン残債の800万円を引いた金額としました。


私が隠し財産を暴いた目的は、あくまでも元夫が財産が隠し持っていたこと、それがいくらあるのかきちんと明らかにすることです。ですので、何が何でもその半分は私が貰う!と思っていたわけではなく、弁護士や調停委員の言う通り、そこから住宅ローンを完済することも考えないといけないと思っていました。


ただそれが予想以上に大きな金額だったので、というか本当はもっとあると思いますが、こんなにあるのなら、娘達にもある程度のお金は残してあげたいという気持ちになりました。


それにこれもお気付きの方もいるかと思いますが、私の持っている財産の方は一切加味されていません。
まあ元夫と比べたら鼻〇そ程度のものですので、すっかり忘れられていたようでした笑


元夫に弁護士がついていたら、絶対指摘されていたと思うので、元夫の弁護士嫌いが幸いしました。
ですからあまり追及してしまうと、他の財産のことを気付かせてしまっては具合が悪いですし、弁護士への成功報酬金も取られることを加味するとこれぐらいが妥当な金額と判断しました。


それと余談ですが、前に私は占い師から聞いていた、お互いに納得した前向きな別れ方をしないと『カルマが残る』という言葉も影響しています。


これから元夫は家も失い、娘達も失うことになります。不倫女と今後上手くいくこともないと思います。
そうなると頼りになるのは『お金』しかありません。


年を取ってお金も乏しく、病気になって、頼れるのは娘たちしかいないと気付いても後の祭り、、、そんな状態になってから娘達を頼って来られても迷惑ですし、そうならないためにも少しでも元夫には、満足できるだけのお金を残してあげた方がこちらにも後々都合が良いと思いました。


ただひとつ残念だったことは、どこの口座にいくら隠しているかをしっかり調べておきたかったということ。
これには弁護士と裁判所の力が必要です。


弁護士照会をお願いして調べてもらうのが一番やりやすかったのですが、前にお話しした通り、弁護士はその財産は諦めろと強く言ってきたので、その機会を失ってしまいました。


セカンドオピニオンで相談した弁護士さんだったら、後々悔いが残らないように調べた方が良いと言ってくれていたので、こちらからお願いするまでもなく、徹底的に調べてくれてたんだろうなと思うと、とても残念でなりません。


これから離婚される方は、万が一財産分与のお金が支払われなくなった場合は、相手の口座が分かっていないと裁判所から催促や差し押さえしてもらえない可能性があるので、絶対調べておいた方が良いです。



そして早速すぐにそれが災いしてきます。
何と元夫が住宅ローンをカードローンで一括返済するため、退職金と財産分与は一括では払えないから、分割払いでお願いしたいと言ったとのこと、しかも、それが退職金5年、財産分与は7年の12年間分割払いにして欲しいと言ってきたと調停委員から聞かされてびっくりました。


私は当然一括で、もしくはせいぜい2~3回くらい分割で支払わせるものと思っていたので、そんなに長期で分割払いなど考えてもいませんでした。


私はそれを聞いてすぐに一括か、せめて2~3回の分割にして欲しいと言いましたが、調停委員は『まだ退職金も支払われていないし、住宅ローンも一括返済するんですから、財産分与も一括払いなんて無理でしょう』と言います。


でも住宅ローンはカードローンを借りて払うと言っていたし、あれだけの隠し財産があるのだから、当然一括で払えるはずだと主張しましたが、元夫はそれだけの手持ちの金はないと言い張っていたようです。


今度は隠し財産を金としては持っていないと胡麻化そうとしているに違いないのですが、はっきりとどこに隠しているかが分からないため、この主張が通ってしまうのです。これが元夫がどのように財産を隠していたのかを最後まできちんと調べなかった弊害です。


それに対して弁護士も、もしかして女にでも使ったのかな?と言いながら、でもそうすると月額にすれば今の婚姻費用と変わらない、払えないということはないから妥当だと言ってきます。


そして『yumikoさん、相手方が支払えない場合は、何年にも渡って分割をいうことはよくあることですよ』なんて言って、お決まりの既定路線で話を持って行こうとします。


それでも私は納得出来ずに抵抗します。
どうしても長期分割にしたいなら、最初に一時金として100万円を請求したいと言いました。確か分割払いの場合は一時金として先に貰うこともあるとネットか何かで知っていたので、とっさに出たことを口にしました。


でもそれもダメだと言われると思ったのですが、調停委員がなぜだか?『少しでも先に多く貰っておきたいyumikoさんのお気持ちはよく分かりますよ』と深く頷きながら共感してくれ、元夫に払うよう説得してくれました。


調停委員から元夫が承諾したと答えが返ってきて、希望通り隠し財産分から100万を先にもらうことになったのですが、結局ほとんど元夫の言う通りに退職金分5年、プラス隠し財産分6年で11年間分割の年払いに決められてしまいました。


この時点で私は、隠し財産分の600万円は途中で支払われなくなる可能性もあると覚悟しました。調停調書という法的拘束力があっても、途中で払われなくなって逃げられた事例も過去に少なからずあることを知っていたからです。


4.の自己都合の退職金については、これもお話していた通り、退職が近いから普通退職で計上して欲しいと何度もお願いしましたが、裁判所ではあくまでも自己都合だとして聞いてもらえませんでした。


5.の年金分割については、合意分割として5:5の割合となりました。
これも調停や裁判では、例え元夫が抵抗しても、決まって判で押したように半分ずつと決められます。


これで離婚条件が整い、調停委員が姿勢を正して弁護士に少しかしこまって『裁判官の方から弁護士の先生にお願いがあるということで、出来れば先生に調停条項案を15日までに作成していただきたいということなのですが、、、』と言うと、弁護士がため息をついて『私が作成するとなると次回調停まで時間がないので、15日まではちょっと厳しいと思うのですが』と言って、自分の手帳を見ながらスケジュールを確認しています。


これは後から知ったのですが、普通は裁判所の担当書記官が調停条項を作成するものなのですが、今回の様に依頼人の担当弁護士に裁判所の方から作成を頼まれることもよくあるようです。


その方が、依頼者も担当弁護士が作成した方が、調停条項にこちら側の条件に不備なく作成されるので、安心出来ます。


弁護士が調停条項を作成すること承諾したので、調停委員ともう一度調停条項案に記載する条件を申し合わせました。
清算条項】も加えられたのですが、この意味はもうこの件に関しては、財産分与や慰謝料など名目の如何を問わず、今後互いに何ら争いはしないと約束するということです。


こうして調停条項案に書かれることを改めて確認してみると、自己都合の退職金であることと、何とか最初に頭金100万円を加えられた以外、11年間という長期に渡る分割払いというのは、私の中ではやはり納得出来ていませんでした。


最後に調停委員から『他に決めたいことは何かありませんか?』と聞かれたので、元夫の引っ越しの荷物をどうするかを決めておきたいというと『そうでした、まだその件が残っていましたね』と言って調停委員はまた渋い顔をしましたが『yumikoさんはずっと、元夫さんに引っ越し業者に頼んで運んで欲しいとおっしゃられてましたよね?』と聞かれました。


『そうです、何度も言ってますが、元夫を家の中に入れて運ばせることは絶対出来ませんから、早急に業者を手配するように伝えていただけますか』と答えると『分かりました、元夫さんにそう言ってみましょう』と言われて、この調停は終了となりました。


いよいよ、次回は晴れて離婚成立となる運びとなりましたが、その前に一波乱起こります。
また次回にお話ししたいと思います。

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