第6回離婚調停(1) 元夫が隠し財産を認める

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悩む人のイラスト

6月8日、調停当日を迎え私と弁護士は打ち合わせた通り、私が作った元夫の隠している財産の一覧、証拠となるもの全てを持って行きました。



早速、調停室に入ると、私の方から調停委員に『前回、〇〇さん(男性調停委員の名前)が家計簿のデータが見れないことをとても残念そうにしてらっしゃったので、あの後3週間かけて、元夫の残していたすべてのレシートやクレジットカードの明細を調べました。通帳や家計簿と見比べて出た結果がこれです』と言って、私が作成した書面を見せました。



書かれている内容については、弁護士の方から詳しく説明してもらいました。
調停委員は弁護士の説明を真摯に聞いて、途中質問したりしながらずっとメモを取っています。
こういう時は、冷静で話し上手な弁護士にお願いした方がスムーズに運びます。



まず、調停委員から探して持って来るように言われていた家計調査の家計簿を提出して、レシートとの金額との相違、クレジットカード使用決済の二重取りと、でたらめに書かれている部分を指摘しました。



それと銀行ATMでの不審な出入金を毎日のように繰り返している通帳記帳面を見せて、恐ろしく異常な行動だと弁護士が怪訝そうに言いました。数年にわたってATMで複数回お金を下ろして、他の銀行口座に振り分けて入金していることを示す元夫の手帳のコピーも見せます。



そして弁護士から、最終的に私が調べて分かった使途不明金が2,800万円プラスαで約3,000万円あること、これだけ財産隠しの疑いがあることを説明してもらいました。



それに加えて私から『〇〇さんが家計簿のデータがあればと言って下さったお蔭で、大変な作業でしたが最後まで頑張って調べることが出来ました。これだけ使途不明金があることが分かったのは○○さんのおかげです!本当に感謝しています、有り難うございました!!』と嬉しそうな顔で深々と頭を下げました。



そう言うと、ずっと説明を聞きながら、証拠書面を確認していた調停委員は『はあ、、、』と大きなため息をついて、意気消沈してしまった感じでした。



そして調停委員が『ちょっとビックリしました』と言ったあと『どうしましょうか』と聞かれて、すかさず弁護士から『yumikoさんはこれだけの大金をどうしたのか知りたがっています。もし元夫さんが今も使わず持っていたとしたら、、、えっとyumikoさんはいくら欲しいんでしたっけ?』と相変わらず打ち合わせで言ったことをすっかり忘れて聞く弁護士です。



私は『700万円です』と答えました。
打ち合わせでは500万円と言っていましたが、弁護士への報酬金を払うことも考えて700万円に増額しました。

きっと弁護士は忘れているだろうなと思っていたので、予想通り何も言われずこの金額で主張してくれたので助かりました。



調停委員からは『もしこの使途不明金が元夫さんの手元にあるとして、700万円もらえれば離婚出来るということでよろしいですか?』と聞かれたので、私はそれだけでは離婚は承諾出来ないことを改めて伝えます。



『元夫は不倫を認めたと聞きましたが、私は直接聞いておりませんし、まだ謝罪もありません。不倫を認めたならば、その証拠として、きちんと謝罪文を書いて私に渡して欲しいと思います。そうでなければ私は絶対離婚出来ません。調停委員さんからそのように元夫に話してもらえませんか?』と調停で初めて自分の言葉で自分の意思を伝えました。



それを聞いた調停委員は渋い顔で『分かりました、かなり厳しいと思いますが、元夫さんに書いてもらえるかどうか聞いてみましょう』と言ってくれました。やっと思うように調停が動いてくれたことで、少し肩の力が抜けました。
取りあえず、調停委員から元夫に使途不明金と謝罪文の件を聞いてもらうということで、待合室に戻りました。



待っている間、元夫はどんな言い訳をするのか、どんな嘘をつくのかと色々想像していました。
もし使ってしまって残ってないと言ったら、いつ何に使ったかを調停委員に具体的に言わなければなりません。またそれが立証出来なかったら、完全に嘘だとバレて、調停委員の心象が悪くなるのを元夫は一番恐れるはずです。いくらあの元夫でも、容易に嘘はつけないだろうなと思いました。



30分くらいして、また調停委員に呼ばれて調停室に入ると、私が想像していた通りの答えが返ってきました。
『元夫さんに使途不明金について、持って来ていただいた書面を見てもらって聞いてみましたが、元夫さんはその使途不明金の存在を否定しませんでした。』と言いました。
さすがに元夫は観念したようです。
隠している財産があることを認めました。




不倫の謝罪文についても『次回調停までに謝罪文を書いて持って来ます。ただし内容については、自分の気持ちで書かせて欲しい』と言ったそうです。
何か嫌な意図を感じましたが、内容までは口出し出来ないので仕方ありません。



これで私の離婚条件が全て揃いました。
ただし、まだまだ一筋縄ではいきません。
長くなりましたので、この調停の続きは次にお話しします。

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