元夫から財産開示の詳細な回答を調停委員に聞いてもらっている時間、弁護士と申立人控室で待っていましたが、かなり時間がかかっていたせいで、途中からまた弁護士は黙ってうつむいて眠っているようでした。私は、元夫と調停委員とかなり揉めていそうな嫌な予感がして、逆に眠るどころか落ち着きません。
やっと調停委員が呼びに来て、調停室に入ってすぐ、元夫からの財産開示の回答を聞かされます。
やはり思っていた通りでした。素直に出すはずはありません。
- 銀行口座残高は出したものが全てである
- 過去に株取引きしていた500万円は全額娘達の学費で無くなった
- 現在の株取引明細や残高証明書は、ネット証券でやっているので書面で出すのは不可能である
- キャッシュカードで引き出した金はほぼ家族の食費や雑費で消えた。その内容は数年前に東京都の家計調査に協力した際の2年分の家計簿があったはずなので、それを探して確認して欲しい
- ここ最近の家計詳細については、yumikoさんのパソコンのエクセルに保存してある。それも合わせて調べれば分かる
最初の①~③までは当然私と弁護士は納得しません。
まず、別居時点の残高が分からない銀行口座があり、それを調停委員に残高を出すように言ってもらいましたが、元夫はスマホの画面でちらっとだけ、別居数か月前の残高しか見せなかったそうです。
もうこれは確実に黒、この口座にお金を隠していたのは間違いないです。
今の給与が振り込まれている口座が出されていない、そこに引き出したお金を隠している可能性があることも改めて指摘しました。
そして弁護士が一番かみついたのは、有価証券の残高証明書がネット証券会社だから出せないと説明したこと。
『ネット証券だからって出せないなんてそんなはずはない!納得出来るわけがないでしょう、ちゃんと出させてください!』と怒鳴り、書類を調停委員の前のテーブルに叩きつけます。
調停委員はそれで気を悪くしたのか『とくかくそういうことですから!』の一点張りです。
そして、調停委員が私に話してきます。
『元夫さんは、以前東京都から依頼され引き受けた家計調査の時に、ノートに2年分家計簿を書いて出しているから、それを見れば、月々いくら使っていたのかがはっきり分かる、それを確かリビングの棚の引き出しに置いてあると思うから、探して欲しいと言っていました。それを次回まで探して持って来てもらえますか?』
私はそう言われても、全然ピンときません。
もちろん、元夫が家計調査に協力していて、調査員の方が何回か、家計調査の封筒を取りに来ていたことは覚えていました。私や母が封筒を渡したことも何回もありましたから。でも内容については、家計を管理していた元夫が全部書いてましたし、中身も一度も見せてもらったこともありません。
ただ調査表に記入していただけだと思っていたので、そんな家計簿のノートがあったとは全く知りませんでした。
私がそのノートの存在すら全く知らなかったことを調停委員に伝えて、取り合えず探してもらえないかと言うので『分かりました、探してみます』と返事をしました。
続けて『それとyumikoさんのパソコンに保存されている家計簿をプリントアウトして持って来てもらいたいのですが』と言われましたが、私は『すみませんが、その私のノートパソコンは、たまたま次女が使った時に壊して使えなくなりました』と即答しました。
すると調停委員に『えっ?!全然見れないんですか??』と言われて『はい、廃棄しましたので全く見れません』というと調停委員が渋い顔をしました。
『残念!!それがあったらお金の使い道を把握出来たのに、、、』と調停委員はとても残念そうに答えました。
そもそも元夫が自分でパソコンを買って持っていないことが問題です。
渋ちんですから、絶対自分のお金を使いたがらず、人のふんどしでやりたがります。別居してからもパソコンやプリンターを買わず、提出した書面も全て職場でコピーしている人です。証明出来ないのは、パソコンを貸していた私が悪いかのような言い方にイラっとしました。
そのうえ『元夫さんはこれしかお金はないから、今でも大変な生活をしていると言っていました』と信じ切った顔で調停委員は話してきます。
『今まで何回かお話していて、元夫さんは誠実で真面目な人だと思いますよ。私は本当に信じられる人だと思います。普通は住宅ローンを返して、それに見返りも求めずyumikoさんに家を渡すなんて、滅多にない条件です。もう財産開示はこれで終わりにしませんか?』と言ってきました。
何言ってるのこの人?ダメだこりゃ!完全に騙されてるわ、、、この言葉を聞いた時の私の率直な感想です。『誠実で真面目で信じられる人です』って面と向かってこの私に言うんですか??怒りを通り越して笑ってしまいました。
いくら面倒くさいことはうやむやにして調停を早く終わらせたいからって、その言い草はないでしょう?ずっと騙されて続けてズタボロになっている私の身になって下さいよ!と言いたくなりました。本当に嫌な思いしかありません。
持っている銀行口座、株式全て財産開示しなければ離婚出来ない、これは絶対条件ですから引くわけにはいかないと首を横に振りました。
でも私は今まで自分の都合しか考えない弁護士と早く調停を終わらせようとする裁判所に、散々嫌なことしかされていなかったせいか、だいぶ免疫がついていたようで、もうこんな酷い言われようにも、屈しなくなっていました。
逆にこの調停委員をぎゃふんと言わせてやりたくなりました。
調停委員も弁護士も知らないことですが、家には膨大な量のレシートやクレジット明細がきちんと年別月別に保管されています。元夫のクソ細かい性格がにじみ出ているようで気持ち悪いですが、それを役立たせる時が来たようです。
今までの通帳はすべて私が持っているし、レシートと照らし合わせて差し引きすれば、家計簿が無くてもどのくらいの金額を隠しているか絶対に分かる!!そう思いました。
かなり大変な作業になるけど、絶対にあぶり出して、あの調停委員に元夫がどれだけ嘘つきな人間か思い知らせてやる!!次回調停までは約3週間、それまでに元夫の財産隠しを暴くことを固く心の中で誓いました。
でもこれは思っていた以上に気の遠くなる、かなり骨の折れる作業で、疲れ果ててしまいました。
次にお話したいと思います。
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