弁護士が望まない条件で強引に離婚を迫る

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バツポーズの女性

元夫が結婚当初から財産隠しをしていたこと、そして通帳からATMで短期間で幾度となく入出金を繰り返していたという事実に、今まで何で気が付かなかったんだろうと、自分が結婚当初から今まで騙されていたんだという虚無感と、元夫の異常行動の気持ち悪さに襲われました。



別居してから何度も味わったことですが、もうこんな男と一緒に居ても良いことはない、別れると決断して正解だったと改めて思いました。一刻も早く離婚したい気持ちが強まりました。
でも調停委員の言うように、このまま穏便に済ませるわけにはいきません。



元夫が急に不倫を認めて、住宅ローン完済して家を渡すと体裁の良いことを言った一番の理由は、自分の隠している財産の存在を絶対に知られたくないからです。



だって娘達の前でも『俺は金なんて全然持ってない、(長女に)そろそろ生活費を入れてくれないと破産する』とまで言って、私達が『絶対にそんなわけないでしょ?』と強く言っても『嘘じゃない!金なんて全部お前たちに使ってどこにも残ってない!』ってあれだけ白を切り通しましたからね。



とにかく次回調停では、調停委員に元夫の財産隠しを明らかにした上で、今後の財産分与について改めて話し合う必要があります。このことは先に弁護士に伝えないといけないと思い、弁護士事務所に私が作成した夫の隠し財産一覧表をメールに添付して送り、調停前に打ち合わせをしたいとお願いしました。



本当は弁護士に会って話すと余計な気苦労をしてしまうのではないかと気が重かったのですが、また調停の席で弁護士に足を引っ張られるとも限らないので、前もって打ち合わせをしておいた方が良いと判断しました。



打ち合わせに行くと、早速弁護士から一覧表について質問されます。
どのように計算したか分かりやすいように、レシートやクレジットカードの明細表を全て持っていきましたが、弁護士はそれを見た瞬間、その量の多さにとてもビックリしたと同時に嫌な顔をしました。
そんなの全部とても見られたものじゃないし、それをコピーするのも量が多すぎて無理だと言いました。



それはそうでしょうね、私だってこれを見る度に吐き気がしてきつかったですけど、耐えに耐えて一枚一枚チェックしたんですよ?これをまとめるのは本当に大変な作業でした、と疲れた顔をして言いました。
その答えに弁護士は苦笑いしながらも、その後は淡々とこれはどこから出てきたものかと質問してきたので、私は丁寧に答えていきました。



嘘ばかり書いてあった家計簿も見せましたが、あまりに細かく書いてあったせいか、ふうんと目を通すだけでただ確認といった感じでした。
それと元夫が手帳に、引き出したお金を何個かの口座に振り分けていた表を見つけたので、それも証拠として合わせて見せたところ、確かにそうですね、と言われてそのページをコピーして調停に持って行くことにしました。



ここまでで、元夫が財産隠しをしていた有力な証拠を弁護士に示せたと思い、元夫の財産開示に協力してもらおうと弁護士照会をお願いしようと思ったのですが、弁護士は協力どころか、私に全く期待外れな提案をしてきました。



『yumikoさん、これだけ元夫さんがこれだけの金額持っていたのは分かりましたが、でも家を貰えるんですよ?本当なら住宅ローンは家を貰うyumikoさんが全部支払わないといけないのに、無償で貰えるなんて、こんな良い条件は滅多にないと私は思います。元夫さんが払わないと言ったら家を手放して引っ越すしかありませんよ。それを考えたらこれはもう諦めて、さっさとあんな奴と離婚した方がyumikoさんのためになると思いますが、いかがですか?』



この条件で離婚は承知出来ないから、これだけ苦労して証拠を掴んで一緒に闘って貰おうとお願いしている私に、最初からどんな証拠が出て来ても、諦めさせるつもりで打ち合わせしてたってことですか??
しかも、こういう脅しで攻めてくるんだ、と心の中で笑っていました。



普通の人なら、こんなふうに自分の弁護士に迫られたら、嫌でもそうしますって言っちゃいそうですが、私は自分で納得しないことには全力で抵抗します。それで経営者に歯向かって仕事をやめたこともありますし、次女を産む時も、予定日を過ぎたから人工的に産ませようとの担当医の勧めを強固に断ったこともあります。



それに以前にもお話しましたが、セカンドオピニオンで他の弁護士から『私が家を貰うからといって、住宅ローンを全て負担するものではない』と回答をいただいてましたし、『相手の財産は後々悔いが残らないように、しっかり出させて把握しておいた方が良い』とアドバイスを貰っています。



納得出来ないものにはどう頑張っても首を縦に振れませんし、他の弁護士さんのところでアドバイスをいただいていたお蔭で、自分はここで諦めて離婚してはいけないと確信を持てました。それにこの弁護士の魂胆は手に取るように分かっていましたから、前もって私の中で決めていたことをはっきり言いました。



『私が離婚したい一番の原因として調停を申し立てたのは、先生もご存知の通り、元夫の不倫です。まだ元夫からの正式な謝罪がありませんし、認めたならきちんと謝罪文を書いてもらって不倫の証拠として持っておきたいと思っています。お伝えしていた通り、そうでなければ絶対離婚出来ません。またこれだけの金額を隠し持って、私や娘達を騙していた元夫を許すことも私には到底出来ません。ただし、隠している財産全てを折半して貰うつもりはありません。事実を認めればいくらかでも貰えれば良いと思っています』



本当はすべて折半して欲しいところですが、あまり追及してしまうと、占い師が言っていたように来世までカルマが残ってしまうと思いました。そこまでお金にこだわっているわけでもありませんが、やはり娘達のために少しでもお金を残してやりたいという気持ちがありました。



弁護士が今の条件で離婚を迫ったことに断固拒否と強い意思をみせたところ、弁護士がとても困った顔をして『yumikoさん自身が納得しないと離婚出来ないという気持ちは良く分かりますが、、、』と渋々答えます。



そして続けて『隠している財産からいくら欲しいんですか?』と聞かれたので取り合えず『希望は500万です』と答えるとなぜかホッとしたような顔をして『分かりました、それでやってみましょう』と言ってくれました。
思ったよりも要求する金額が少なかったせいなのか分かりませんが、何とか了承してくれ、打ち合わせを終えました。



また調停当日は弁護士が言っていたことがどう変わるか、心配なところではありましたが、私の気持ちはしっかりと伝えて、この条件で離婚する気はないとはっきり意思を示したことが、弁護士には少し響いたようでした。



帰宅途中、弁護士に言われたことを思い返して気持ちがモヤモヤしてしまい、やはりこの弁護士にお願いすべきではなかったと心底後悔しました。結局、弁護士照会をお願いして元夫の財産の在り処を暴く機会を失ってしまい、今思っても一番悔いるところです。



いよいよ6月に入ってすぐ次の調停の期日を迎えます。
元夫との闘いは続きます。


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