家計簿・通帳から元夫の財産隠しを暴く

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計算をする女性 お金

前回調停では元夫はもう銀行で下ろした金はほとんど使って持っていない、家計簿を見ればどのくらい使っていたか分かる、そう言ってこちらが指摘している銀行口座や株の取引履歴を一切出さずに終わりました。
調停委員も家計簿のデータが残っていないことを理由に、元夫のことを『誠実で真面目で信じられる人だ』と言い、あなたは家を貰うんだからもうそれで充分だろうと、私に財産開示を諦めさせようとしました。


これまで調停委員や弁護士がやりたい放題状態で調停を進めてきましたが、最終的にこの条件で離婚するかどうかを決めるのは、あくまでも私自身の選択です。
いくら良い条件であっても、私が承諾しなければ離婚は成立しません。




それに良い条件だから、相手が財産を隠していても目をつぶれって、それじゃどこかのフロント企業と何ら変わらないじゃありませんか。
『家は無条件でお前にやる、その代わりその他の財産分与は諦めろ、手を引け!』と〇くざの親分さんにでも言われた気分です。裁判所ってそうやって穏便に済ませるために、正義感を持って勇気を振り絞って闘おうとする意思を平気で捻じ曲げてしまうんですね。



弁護士は自分が最低限の仕事で手堅く報酬を得られること、調停委員は早く調停を成立させられれば好評価に繋がることだけを考えている、とこれまでの調停で見て取れました。
調停は個別のケース毎に各事情を踏まえて合意へ向けてもっていく精神的かつ実践的な営み、なはずですが、それはあくまで理想の世界で現実ではなかったんですね。



でもだからって私が諦めるとでも思ったんですか??
私が元夫と刺し違える覚悟で調停に来ているとまだ気付かないようですね。
元夫の財産隠しを見逃す気なんてさらさらありません。




私はただお金が欲しくて言っているんじゃなくて、あくまでも元夫がずっと金がないと言い張り嘘をついていたことを立証したいだけです。この調停であの男の嘘を暴かなければ、ずっと司法も騙せたと良い気になって社会の害になるだけですから。そうなったらと思うだけで吐き気がします。



正義感の強い私が、ただ家を貰って自分が得するから、元夫の暴けない財産を見逃すなんて、どんなに餌をぶら下がれてもそれを受け入れることは断じて出来ません。



もし、それじゃ元夫さんからも離婚出来ないと言われますよ?と調停委員から言われたら、私は全然構いませんと答えます。
不倫相手にせっつかれて早く離婚したがっているのはむしろ元夫の方ですから、困るのは元夫の方でしょう。因みに有責配偶者からの離婚請求は数年経たないと認められませんから、離婚出来るまで3~5年くらいはかかります。



私はその間、決めれた婚姻費用は毎月きちんともらうことが出来ます。
生活には困りませんし、むしろその余剰金を老後資金の貯蓄にまわせます。



それに元夫はどうせあと数年で仕事辞めますから、退職金は自己都合ではなく普通退職金額で支給されるはずです。そしたらその金額の約9割折半されて、私が貰える金額の更にプラス200万円ぐらい差が出ると私言いましたよね。



確実に退職するまで待った方が得じゃない?と私に気付かせてくれたのは、調停委員と弁護士です。
住宅ローンだってその頃残債も数百万減って、その退職金分で一括で私が払えますから、何も無理に今この調停で離婚することはないんです。



例え今の弁護士と上手くいかなくなっても、セカンドオピニオンで別の弁護士事務所に相談後、いつでも今の弁護士に変わって引き受けると言って下さった、やる気満々の敏腕弁護士の先生も控えています。
今後は私のやりたいようにやっても、もう何も怖いものはありません。



調停から帰ってきた後、早速元夫の言っていた家計調査の家計簿ノートを探しました。
ありました!茶色い無印良品のノートが2冊出てきました。
中を見ると、細かい字で品目、使った金額が詳細に書かれています。



でも、最初に結論からいうと、家計簿に書かれていた内容は全てでたらめでした。



まず家計調査の家計簿を見ると、収入が毎月振り込まれた給料から、最初からなぜかぴったり3万円マイナスされてました。
例えで言うと、43万円の給料を最初から40万円にして計算されています。
後で元夫は自分の小遣いを最初から差し引いていたと言っていたそうですが、それならそれを家計簿に正直に書けば良いじゃないですか?私に確か、給料の他から自分の小遣いを当てていると言ってたはずですが??



それから、クレジットカードの利用した金額と引き落とされた金額を両方足した合計額を同月に差し引いていました。
例えば5月の家計簿を見ると、5月3日に7万円カードで買い物と記載し、6月の家計簿にもカード引き落し分として計上されており、つまり5月と6月、両月とも7万円を差し引いたことになります。

他にもレシートやクレジットカード利用明細の金額とは大幅に違うものも多数見つかり、1ヶ月でおよそ10万円前後の誤差が生じており、ボーナス分も合わせて年間約170万から300万前後の余剰金があったことが分かりました。
レシートやクレジットカードの明細を残してあったおかげで、家計簿の巧妙な嘘を見抜けることが出来ました。本当に良かった!!元夫に上手く騙されるところでした。



とすると、私の壊れたPCにあった家計簿も、同じように嘘を書いていたに違いない、そう確信しました。
でもPCが壊れてデータが見れない以上、その家計簿は私が一から作りなおすしかありません。



年月別に全てのレシートが取ってあったので、通帳から光熱費、交通費、学費その他の支払いを全て差し引いてから、レシートやクレジット明細を項目順に書き込んたものを全て計算してまとめる。そして元夫がキャシュカードを使って下ろした金額を合わせて計算して、それを差し引きして使途不明金を出すというやり方を繰り返しました。



平成23年5月から令和2年4月まで焼く11年間の家計簿を調べ上げましたので、本当に気の遠くなる作業でした。
毎日仕事が始まる前の数時間、終わってから夜中まで寝ずに、ずっと計算機をたたいてノートに書く作業を繰り返してました。



約2週間ほとんど休む暇も寝る暇もありません。
眠いせいで頭が回らず、途中何度も計算ミスをしたり、ノートを書き直したこともありました。
でもこんなことで負けちゃいけない!これをなかったことにしてはダメ!と繰り返し自分に言い聞かせながら、必死で頑張りました。



何度も言いますが、疑問に思ったこと、おかしいなと感じたことは放っておいて良いことはありません。
どんなに大変でも追及して明らかにしておかないと、後で悔いが残ることになります。
もしこの面倒くさい作業をしなかったら、元夫の隠し財産はうやむやになり、今もずっと後悔していたと思います。でも私が追及できることもここまでが限界ではありましたが、自分の力でここまでやって良かったと思っています。



こうして、自分自身に課した宿題によって、元夫の隠された財産を暴くことに成功しました。
取り合えず、年ごと、項目別に一覧表にして、何とか最後までやり遂げ終了です。
元夫が隠していたのは約2,800万円、容易に出せる金額ではないことがよく分かりました。



これだけでも証拠として十分でしたが、また新事実として、元夫の通帳をよく見ると驚くべき事実も見えてきました。
元夫の異常な行動が読み取れます。
それは次にお話したいと思います。

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